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ニュースルーム −共同プレスリリース−

2010年03月24日

ソニー、UNDP、JICA、官民連携で「ミレニアム開発目標」達成を促進する共同プロジェクトをガーナとカメルーンで本格展開〜2010 FIFAワールドカップ期間中のプロジェクト実施で、HIV/エイズの蔓延対策を促進〜




[2010年3月24日、東京]ソニー株式会社(本社: 東京都港区、会長 兼 社長 CEO: ハワード・ストリンガー 以下、ソニー)、国連開発計画(所在地: 米国ニューヨーク州、総裁: ヘレン・クラーク 以下、UNDP)、国際協力機構(所在地: 東京都千代田区、理事長: 緒方貞子 以下、JICA)は、国連が掲げる国際社会の目標「ミレニアム開発目標(MDGs)」※1の達成、特にHIV/エイズの蔓延防止を目的とした官民連携のプロジェクト「Public(パブリック) Viewing(ビューイング) in(イン) Africa(アフリカ)」を、2010 FIFAワールドカップ開催期間中(6月13日から7月11日)、アフリカ地域代表国のカメルーン共和国とガーナ共和国で実施いたします。

この共同プロジェクトは、UNDP、JICAによる国際協力活動とソニーの社会貢献活動※2を組み合わせ、その相乗効果によって、より多くの人々へのHIV/エイズ啓発・教育の普及促進を狙ったものです。カメルーン(3都市を予定)ではソニーとUNDP、ガーナ(9都市を予定)ではソニーとJICAがそれぞれ行っているHIV/エイズ啓発・教育活動の現場に、ソニーのビデオプロジェクター、ブルーレイディスクプレーヤーなどの大型映像装置※3を設置。FIFAワールドカップ期間中、両国で合計約20試合を中継上映(パブリックビューイング)します。

両国は、サッカーへの国民の注目・人気度は高いものの、貧困などにより、テレビの普及率が低く(ガーナは21%、カメルーンは22%※4。都市部集中)、FIFAワールドカップ出場国でありながらも、多くの人々はテレビでサッカー観戦ができず、自国チームの応援さえもできません。

このような背景のもと、三者は、共同プロジェクト現場にてサッカー観戦の機会を提供すると同時に、FIFAワールドカップの試合前後やハーフタイムに、HIV/エイズに関する劇やクイズ大会、歌・ポエム選考会、コンドームの配布などのイベントを行い、参加者のHIV/エイズに対する認識向上を図るほか、HIV/エイズのカウンセリングと検査会場を設置します。

今回、今年最大のスポーツイベントである2010 FIFAワールドカップ期間中に本プロジェクトを共同で実施することにより、約13,000人の集客を見込み、約1,800人以上のHIV検診者数を目指します。

UNDPとJICAは、2015年までにMDGsを達成すべく、民間企業との連携を強化しており、開発途上国の社会および経済開発を推進しています。ソニーの社会貢献活動は、こうした開発支援の方針と合致しており、今後、国際協力活動での連携をさらに強化し、国際社会が抱える課題の解決とMDGsの達成を目指します。



ソニー 会長 兼 社長 CEOのハワード・ストリンガーは、次のように述べています。
「当社の技術、製品、人材、FIFAとのパートナー契約※5などを活用し、ガーナとカメルーンの人々にサッカーの夢と感動を提供することで、ソニーがUNDP、JICAとともに、HIV/エイズの蔓延防止および教育に貢献できることを大変うれしく思います。ソニーは、今後もMDGs達成に向け、社会貢献活動に取り組んでまいります」


UNDP 総裁のヘレン・クラークは、次のように述べています。
「FIFAワールドカップは、選手を応援することによって人々を一つのチームあるいは一つの国として団結させます。このことはミレニアム開発目標(MDGs)にもあてはまります。貧困との闘いでは、観客はいません。すべての人々が8つのゴールを得点するために果たすべき役割があり、もしそのゴールが達成できれば、何億人もの人々の命を救い、生活の質を向上させることになるでしょう」


JICA 理事長の緒方貞子は、次のように述べています。
「ワールドカップ南アフリカ大会は、世界からアフリカへの注目を示す大切なイベントです。ソニー、UNDP、JICAが手を携え、未来に向けた一歩を踏み出します。豊かで平和な地球を築くために、今、世界の人びとは、アフリカの人びとと共にあることが必要です」



<ご参考>
昨年7月、JICAとソニーは、ガーナにて同様の共同プロジェクトを計7都市で実施しました。ガーナ関係機関が開催するHIV/エイズ啓発・教育イベントをJICAが単独で支援した場合(参加者:合計約3,000〜4,000人)と比較して、参加者は約9,000人に増加。イベント現場に設置されたHIV/エイズのカウンセリングと検診会場には、従来の3倍の約1,100人が訪れHIV検診を受けており、HIV/エイズ啓発・教育活動の効果が向上しました。


※1ミレニアム開発目標(MDGs)は、国連が掲げた8つの国際開発目標。目標としては、貧困撲滅、教育の普及、HIV/エイズなど疾病の
蔓延防止などがあり、2015年を達成期限としています。(http://www.undp.or.jp/aboutundp/mdg/)
※2ソニー・グループでは社会貢献活動の一環として、「For the Next Generation(次世代のために)」をテーマに、「ソニーの得意とする
分野で、時代や社会のニーズにこたえる」という方針のもと、外部団体との連携を通じて、次世代の人々の教育と持続可能な社会の
構築への貢献を目指し活動しています。近年、MDGsへの貢献を目指し、アフリカでの支援活動を始めています。※3大型映像装置
には、ソニーのビデオプロジェクター、ブルーレイディスクプレーヤー、オーディオミキサー、スピーカーが使用されています。
※4出典: 外務省プレスリリース
※5 ソニーは、2007年から2014年まで「オフィシャルFIFAパートナー」として、FIFAと契約を締結しています。
(http://www.sony.co.jp/united/football/)

【本件に関するお問合せ先】
ソニー株式会社 広報センター TEL: 03-6748-2200
国連開発計画(UNDP) 東京事務所 広報ユニット TEL: 03-5467-4751
国際協力機構(JICA) 広報室広報課 TEL: 03-5226-9781


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