国連開発計画(UNDP)駐日代表事務所のウェブサイトは2013年9月に移転しました。

新ウェブサイトはこちらからご覧いただけます。


国連ボランティア計画(UNV)が「世界ボランティア白書」を発表

2011年12月26日

「ボランティア国際年」10周年を記念して発刊された「世界ボランティア白書」

「ボランティア国際年」10周年を記念して発刊された「世界ボランティア白書」


国連ボランティア計画(UNV)は、国際ボランティアデーの12月5日に開催された「ボランティア国際年」10周年を記念する国連総会において、国連初の「世界ボランティア白書(State of the World’s Volunteerism Report)」を公式発表しました。

この報告書は、平和と開発への貢献について未だ十分に認知されていないボランティア活動についての理解をより深めることを目的とし、ボランティアリズムに内在する価値の普遍性、ボランティア活動の21世紀の新しい形態、そしてボランティアリズムの問題領域について議論しています。

この報告書の特徴は、ボランティアリズムに内在する「信頼」、「相互扶助」、「コミットメント」等の価値を正面から取り扱うことによって、ボランティア活動を社会に対する単なるサービス提供の一手段から、ボランティア活動それ自身が持つ、持続可能な開発、社会包摂、社会の絆、防災、ガバナンス、政治参加を促進する役割に注目していることです。報告書は、特に、来年6月に開催される国連持続可能な開発会議(リオ+20)を見据えて、ポストMDGsの開発課題におけるボランティアリズムの役割について議論し、ボランティアリズムが個人並びに社会の「幸福(well-being)」を促進するものであることを議論しています。

12月5日の国連総会での公式発表では、フラビア・パンシエ−リUNV事務局長の挨拶の後、ヘレン・クラークUNDP総裁が基調講演をし、「世界ボランティア白書」の主筆による内容説明が行われました。また、世界中で活躍する7500名の国連ボランティアの代表として、外務省委託平和構築人材育成事業の下、東ティモールで活動する後藤昌子さんがスピーチをしました。

「世界ボランティア白書」は、英語、フランス語、スペイン語、アラビア語で約2万部が発行され、国連総会での公式発表と同時に世界70か国で発表されました。日本では、12月6日に東京・国連大学本部ビルにて記者ブリーフィングが行われ、12月22日には、名古屋で市民社会に対して紹介されました。

「世界ボランティア白書」は、UNV本部のウェブサイトからダウンロードができます(日本語での出版は現時点では未定です)。