国連開発計画(UNDP)駐日代表事務所のウェブサイトは2013年9月に移転しました。

新ウェブサイトはこちらからご覧いただけます。


アフリカ気候変動適応支援プログラム(AAP)について(組織とリーダーシップ)

組織とリーダーシップ
アフリカ諸国の多くは、気候変動やその他の脅威が自国の開発アジェンダにもたらすあらゆる種類のリスクに対する脆弱性に取組む必要があるということを理解しています。これらの脆弱性を克服し強靭性を生み出すことは共通の目標ですが、それは極めて困難なプロセスです。組織、システム、技術、および財源割当ての方法を戦略的に変えていく必要があります。また、プロセスに関与する多くの人々の認識と姿勢の変革をしなければならず、高いレベルのリーダーシップも求められます。最終的にその成否は、関与する人々の有能さ、すなわち彼らの管理スキル、知識と理解、およびその能力と先頭に立とうとする意欲によって決まります。

アフリカ気候変動適応支援プログラム(AAP)は、アフリカ各地の20か国と協力して、国の開発に関与する主要な人々の専門能力の強化に取組んでいます。このプログラムはまた、「中核者」─各国の政府やUNDPの国事務所で働く人々─も支援します。そのスキル、知識、リーダーシップが向上するにつれて、彼らは課題を克服し、契機を築き、結果に影響を与え、あらゆる人々―科学者から利害関係者、政策立案者から意思決定者を含む人々、自国の開発アジェンダの回復力、ひいてはその持続可能性の強化の一翼を担うことができる人々―を生産的に巻き込む能力を高めています。

各国のAAPスタッフの専門的スキル、知識、リーダーシップを構築するための、参加国政府に対するAAPの戦略的地域支援は、「結果のためのリーダーシップ(LRP)」、「気候行動インテリジェンス(CAI)」、および「専門能力開発プログラム(PDP)」という3つの柱で構成されています。

パートナー
UNDP開発政策局(BDP):BDP内の戦略的政策・計画作成グループ(Strategic Policy and Planning Group)は、気候変動に関する政策や交渉についての世界的議論の第一線を担っています。同グループは、プログラムの参加者が利用できる気候変動分析の提供や、気候行動インテリジェンスの支援など、いくつかの分野で地域チームを支援しています。

UNDP開発政策局の能力強化グループ(Capacity Development Group):ニューヨーク、ヨハネスブルク、ダカールに拠点を置くこのグループは、組織強化のためのさまざまなツールや技術へアクセスすることができます。同グループは、 AAP地域チームと協力して、専門能力強化プログラムの考案を支援しました。さらに、AAPを支援するためのその他の能力構築ツールの開発も計画しています。

インテリジェンス・フォー・ヒューマニティ(Intelligence for Humanity):ジュネーブに拠点を置くコンサルタント機関であるインテリジェンス・フォー・ヒューマニティは、社会文化的な研究分析手法を気候変動分野の情報収集に応用することを専門としています。この機関は、社会科学とコンピューター・サイエンスにおけるその専門知識を活かし、視覚的な分析・マッピングツールを使用して、気候変動行動インテリジェンスの情報提供のため地域チームに協力しました。