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ヘレン・クラーク国連開発計画(UNDP)総裁来日報告(2012年10月11日-14日)

2012年10月19日

「ポスト2015グローバル開発枠組み」に関するセミナーでパネルディスカッションに参加するクラーク総裁(C)JICA

「ポスト2015グローバル開発枠組み」に関するセミナーでパネルディスカッションに参加するクラーク総裁(C)JICA


榛葉賀津也・外務副大臣(左)とUNDPのクラーク総裁(C)UNDP

榛葉賀津也・外務副大臣(左)とUNDPのクラーク総裁(C)UNDP


JICAの田中明彦理事長(右)とクラーク総裁(C)UNDP

JICAの田中明彦理事長(右)とクラーク総裁(C)UNDP


ヘレン・クラーク国連開発計画(UNDP)総裁は、IMF・世銀年次総会に出席するため、東京を訪問しました。来日概要は以下の通りです。

1.IMF・世銀年次総会ならびに関連行事への出席

10月9日(火)−14日(日)に東京国際フォーラム及び帝国ホテル等で開催された国際通貨基金(IMF)・世界銀行の年次総会には、各国の中央銀行総裁、財務・開発大臣や国際機関の代表が参加しました。クラーク総裁は10月12日(金)、13日(土)の2日間、持続可能な開発に関する閣僚級対話、合同開発委員会国際通貨金融委員会等に出席しました。

また、クラーク総裁は、世界銀行、外務省、JICA共催の「ポスト2015グローバル開発枠組み」に関するセミナーにパネリストとして参加し、サ―リーフ・リベリア大統領、カールソン・スウェーデン開発協力大臣、JICA田中理事長らとともに、2015年以降の開発枠組みのあり方について議論しました。

この他、10月11日(木)に開催された日本政府主催の「ミャンマーに関する東京会合」に、アジャイ・チバー・アジア太平洋局長が出席し、現在の国際社会からの支援のモメンタムを維持することの重要性について述べるとともに、UNDPの今後の活動重点分野につき発表しました。

2.榛葉賀津也外務副大臣との意見交換

10月12日(金)、クラーク総裁は榛葉外務副大臣と意見交換を行いました。榛葉副大臣よりは、今年2度目の訪日を歓迎しつつ、9月に国連総会のサイドイベントとして日本政府が主催した「ポスト2015年開発目標に関するハイレベルパネルとの公開対話」に総裁が参加したことに対する謝辞が述べられました。クラーク総裁よりは、日本が2014年以降のUNDPの戦略計画策定において貴重なインプットを行っていること等、UNDPを力強く支援していることに対する謝辞を述べるとともに、第5回アフリカ開発会議(TICAD V)開催等で日本とのパートナーシップを強化させていきたい旨述べました。また、ポスト2015年開発アジェンダのあり方について意見を交わし、副大臣より11月に開催される第2回日本・UNDP戦略政策対話において議論を深めていくことに対する期待が表明されました。

3. JICA田中明彦理事長との意見交換

同日、クラーク総裁はJICA田中理事長と意見交換を行いました。クラーク総裁からは、2012年UNDP年次報告書に田中理事長よりメッセージを頂戴したこと、及び今年5月に理事長が人間開発報告書のアドバイザリー・パネルに就任したことに対する謝辞を述べつつ、ポスト2015年開発アジェンダに対する日本からの貢献において、JICAの現場における経験を踏まえた議論に期待する旨述べました。田中理事長よりは、ミャンマーにおいてUNDPが包括的な国別計画を策定中であるという説明に対し、少数民族問題を含め、平和や秩序の回復の重要性、及び政府の能力強化の必要性についての発言がありました。

この他、クラーク総裁は、日本の市民社会、民間企業、アカデミアの代表らと懇談し、日本の開発援助におけるそれぞれの役割について意見交換しました。