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イベント 10月9日 東京
シンポジウム
「ミレニアム目標(MDGs)達成に向けて:アジアの現状と課題」
開催される

 去る10月9日、国際シンポジウム「ミレニアム開発目標(MDGs)達成に向けて:アジアの現状と課題」(主催:国連開発計画(UNDP)東京事務所、後援:外務省)が東京都渋谷区のUNハウスで開催され、大学及び開発関連機関関係者を中心に約300名が出席しました。

 前半のセッションでは、古田肇 外務省経済協力局長、折から来日中のマーク・マロック・ブラウンUNDP総裁、サキコ・フクダ・パーUNDP人間開発報告書室長が順次基調講演を行いました。古田 外務省経済協力局長からは、UNDPとの良好な協力関係のもと、MDGsという共通の目標に向かって途上国の開発問題に取り組んでいくという日本政府の認識が示され、目標達成に向けて日本が行ってきた「アフリカ開発会議(TICAD)」、「東アジア開発イニシアティブ(IDEA)」といった様々な取り組みが紹介されました。またマロック・ブラウンUNDP総裁は、先進国と後発開発途上国がパートナーシップを構築するためには、1)ドナー国の政府及び市民社会の参加促進、2)貿易・投資の促進、債務救済、途上国の抱える諸課題解決のための研究・開発、3)貧困、保健医療、環境などを優先にした政策の策定、が必要不可欠であることを訴えました。また、フクダ・パーUNDP人間開発報告書室長は、MDGsが1)目標の数値化、2)目標達成に向けた期日設定、3)政治的コミットメント及び合意の形成、4)生活向上と貧困対策への着目、という特色を備えていることを指摘し、MDGs達成にあたっては、途上国において、単なる援助を超えた経済的機会を創出する必要があると訴えました。

 続くパネルディスカッションでは、廣野良吉 成蹊大学名誉教授が司会進行を務め、大野泉 政策研究大学院大学教授、ズォング・ドゥック・ウン ベトナム社会主義共和国計画投資省対外経済関係局長、ジョルダン・D・ライヤン UNDPベトナム常駐代表、伊藤道雄 (特活)国際協力NGOセンター(JANIC)常務理事、広中和歌子 参議院議員の各氏が、それぞれの立場から意見を述べ、MDGs達成に向けて、援助国・実施国双方の政府機関、NGO、政治家が果たすべき役割について議論しました。

以上