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ニュースルーム −プレスリリース−

2011年01月25日

サッカー選手イケル・カシージャスをUNDP親善大使に任命-スペインのサッカーチャンピオンがMDGsの提唱活動に-

[2011年1月24日、ジュネーブ]国連開発計画(UNDP)は本日、FIFA ワールドカップ2010で優勝したスペインチームのゴールキーパー、イケル・カシージャスをMDGs担当の親善大使に任命した。カシージャス選手は親善大使として、途上国の若者に影響を与える問題に重点を置きながら、貧困削減、教育、保健の促進について広報していく。

カシージャスは、世界の貧困層が抱える大きな問題に精通しており、また自らその解決に貢献できることをさまざまな機会に示してきた。テニスの世界チャンピオン、ラファエル・ナダルと一緒に、マリでマラリアに苦しむ人々のための資金集めをするスポーツイベント「Friends of Iker v Friends of Rafa(イケルの友達 v ラファの友達)」をこれまでに2回開催した。また、元ポルトガ代表のサッカー選手、ルイス・フィーゴと共に、ホームレスの人々を支援するためのサッカーの親善試合を開催した。さらにペルーでは、貧困状態にある子どもたちの窮状への認識を高めるために働いている。

カシージャスは「サッカー競技場での私の仕事は、ゴールを防ぐことですが、UNDPでの私の仕事は貧困で苦しむ人々がゴール(目標)を達成するのを助けることです。世界中で人々が耐え忍んでいる貧困状態に関心を引き付けることは、その人々の生活改善をするという世界の誓約を行動に移す動機付けするために不可欠です」と語った。

ミレニアム開発目標(MDGs)は、国際社会で合意された8つの目標であり、飢餓、病気、非識字、環境悪化、女性差別と闘いながら、2015年までに貧困を半減することを目指している。UNDPは世界166か国で、それぞれの国がMDGsに基づく国家開発計画を策定し、実施し、モニターするために活動をしている。

カシージャスは「UNDPは世界中の人々や政府と一緒に、持続できる解決方法で貧困撲滅のために働いている。こうしたチームを通じたアプローチでのみ、私たちは貧困との闘いに勝利できるのです。私はこのために個人として貢献できることを誇りに感じています」と語った。

カシージャスは、スペインのリーガ・エスパニョーラに属するレアル・マドリードでプレーをしており、スペイン代表チームおよびリアル・マドリードの両方でキャプテンを務めている。スペイン代表のキャプテンとしては、若手からなるチームを44年ぶりに欧州選手権での優勝に導き、国際的に高い評価を受けた。2010年にはスペイン代表を率いて、FIFA ワールドカップで史上初の優勝に導き、同大会における最優秀ゴールキーパーとしてゴールデン・グローブ賞を受けた。

UNDP の副総裁 Rebeca Grynspanは「私たちはイケル・カシージャスが各国のMDGs達成と貧困撲滅のために協働することを大変嬉しく思っています。イケルは世界中の若者の模範になるだけでなく、貧困への関心を高め、最も不安定な状態にある人々の生活を改善するための現実的な機会を創出する上で、とても献身的なパートナーです」と語る。

カシージャスは、ほかの8人のUNDP親善大使の仲間に加わる。現在の親善大使は、サッカー選手が4人―ロナウド・ジ・リマ、ジネディーヌ・ジダン、ディディエ・ドログバと世界一の女性サッカー選手・マルタ・ビエイラ・ダ・シルバ−、テニス選手のマリア・シャラポワ、スペインの俳優・アントニオ・バンデラス、日本の俳優・紺野美沙子、ノルウェー王国のホーコン王太子がいる。





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本件に関するお問い合わせ先:
国連開発計画(UNDP)東京事務所・広報ユニット(電話:03-5467-4751)


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