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ニュースルーム −プレスリリース−

2004年07月12日

東京
紺野美沙子UNDP親善大使 7月18日より東ティモール視察へ

 紺野美沙子UNDP親善大使が、7月18日から23日(ディリ発着)の予定で、東ティモールを視察訪問します。滞在中、紺野さんは、国連開発計画(UNDP)のプロジェクトを視察するとともに、現地の人々との交流を深める予定です。紺野さんの海外視察は、UNDP親善大使に任命されて以来、1999年のカンボジア、2000年のパレスチナ、2001年のブータン、2003年のガーナに続く、5度目となります。
 今回の視察旅行と同じ日程で同国を視察する外務省主催のODAモニターとは、「東ティモールにおける元兵士およびコミュニティのための復興・雇用・安定プログラム(RESPECT)」や、「アイナロ・マナトゥトゥ・コミュニティ活性化プロジェクト(AMCAP)」等、UNDPと日本の連携プロジェクトにおける合同視察が予定されています。

<紺野美沙子 親善大使 プロフィール>
 女優。1998年10月に親善大使に就任。これまでにカンボジア、パレスチナ、ブータン、ガーナを訪問、開発援助の現場を視察し、草の根の視点に立って開発援助のあり方を考察。テレビやラジオへの出演、新聞雑誌のインタビューや執筆活動および数多くの講演を通じて開発援助の必要性とUNDPの活動について積極的に広報活動を展開。女優としては、TV番組「紺野美沙子の科学館」の司会を15年間務めたほか、NHK連続テレビ小説「あすか」(1999年)など多くのテレビ番組や映画に出演。「細雪」(2004年)など舞台でも活躍している。

<東ティモールにおけるUNDPの活動>
 1999年8月の住民投票とその後の大規模な破壊行為の後、UNDPは1999年11月より、東ティモールにおける復興と国づくりの支援を開始しました。以来、2002年5月の独立に向けた選挙、行政機構の設立、コミュニティー復興支援を経て、独立後は、新政府の行政能力強化、人材育成、法整備の確立、警察能力の向上、貧困削減、失業対策などの課題に焦点を当て、UNMISETや他の国際機関との連携のもと、新国家東ティモールの中長期的な発展計画の支援を担っています。
 これまでにUNDPは820万ドルを東ティモールに対する支援に充ててきた一方、各国ドナーの支援を受けて総額8,600万ドルにのぼるプロジェクトを実施してきました。なかでも日本政府はその65%を占める5,630万ドルを、UNDPを通じて拠出しています。
 日本政府とUNDPは当初、大規模に破壊されたインフラの復旧、そして制憲議会選挙と大統領選挙に連携して取り組みました。国の基本的な経済社会インフラの復旧に焦点を当てた11件の案件に対し、日本政府はUNDPを通じた緊急無償資金援助により総額4,604万ドルを拠出しています。また、コミュニティー開発支援の分野では、地方復興「アイナロ・マナトゥトゥコミュニティー活性化プロジェクト(AMCAP)」に「国連人間の安全保障基金」を通じて5百万ドルを拠出したほか、2003年3月には、「元兵士及びコミュニティーのための復興・雇用・安定プログラム(RESPECT)」に対し、約390万ドルを新たに拠出しました。同プログラムは、元兵士を含めた失業問題に取り組むもので、全国規模の雇用機会創出を計画しています。また同年4月には、日本政府の支援のもと、警察能力向上に関するセミナーも実施されました。
 2002年、独立とともに、UNDPが発表した初の「東ティモール人間開発報告書2002」において、東ティモールはアジア最貧国とされています。混乱直後の緊急人道援助から持続可能な発展へと課題が移行し、日本政府とUNDPの連携は、ますます大きな役割を果たしつつあります。
(UNDP作成「よりよい平和構築に向けて〜日本とUNDPの連携〜」パンフレットより)

以上


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