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ニュースルーム −プレスリリース−

2003年08月06日

東京
紺野美沙子UNDP親善大使が川口外務大臣を表敬訪問:アフリカ・ガーナ国視察報告

 このたび8月2日にアフリカ・ガーナ国視察から帰国したばかりの女優で作家の紺野美沙子UNDP親善大使が、8月8日(金)17時20分より川口外務大臣を表敬訪問し、視察の報告を行います。

 紺野さんは7月27日(アクラ着)より一週間ガーナ国を訪れ、マハマ副大統領を表敬訪問したほか、現地UNDP開発事業(アコソンボ服飾訓練センター、マンヤ・クロボHIV/AIDS孤児支援プロジェクト、IT移動バス学校教育プロジェクト)や日本のODA事業を視察し、各地でガーナ国官民より歓迎を受けました。

 紺野さんが特に感銘を受けたのは、マンヤ・クロボHIV/AIDS孤児支援プロジェクト。ガーナ国には1万7000人のエイズ孤児が貧困の中で学校にも行けずに暮らしています。同プロジェクトは町をあげてエイズ孤児を養育する計画。民族服をまとった首長以下500人を超える町民が見守る中、紺野さんは孤児1人1人を抱きかかえながら励ましました。式典の最後には町のQueens Mothers協会より「Nene Lako」の称号が授与され、この称号を受けた紺野さんは、「この町の公式なQueen Mother(女性リーダー)になった」と、女性や子どもたちに囲まれて感激する一幕が見られました。

 紺野さんの海外視察はUNDP親善大使に任命されてから、1999年のカンボジア、2000年のパレスチナ、2001年のブータンにつづき、これが4度目。
 
 今年7月発刊されたUNDPの「人間開発報告書2003」では、アフリカ、特にサハラ以南アフリカ地域における貧困の現状が浮き彫りにされました。サハラ以南アフリカの20カ国以上で1990年代に所得が減少し、2人に1人は1日1ドル未満で生活しています。それらの国々では3人に1人の割合で子供が小学校を修了できず、6人に1人の子供が5歳になるまで生き延びられない状況にいます。今年9月に東京で開催されるTICAD III(アフリカ開発会議)ではこれらの現状を踏まえ、国際社会の協力のもと、アフリカ諸国がいかに開発に向けて歩むことができるのかが論議されます。

以上


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