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ニュースルーム −プレスリリース−

2003年03月27日

東京
ロナウドとジダン、テレビCMを通じて世界の貧困撲滅に協力を呼びかけ

―2015年までに世界の貧困を半減する運動に手を貸してください―
今日世界で5人に1人が1日1ドル以下で生活している。その一方で、世界の全所得の1%で貧困を撲滅させることができる。


 国連開発計画(UNDP)東京事務所は、社団法人 公共広告機構(AC)、株式会社電通の協力を得て制作された貧困撲滅キャンペーン・テレビCMの日本語版を、4月上旬より全国で一斉に展開する。このテレビCMはUNDP親善大使を務める2大サッカー選手のロナウドとジダンが、2015年までに世界の貧困を半減させる運動に一般の視聴者の協力を呼びかける内容で、UNDPが既に世界規模で展開しているウェブサイトとテレビCMを用いたキャンペーンの一環。オリジナルのテレビCMは、パリに拠点を置く広告代理店Publicisとフランスのテレビ製作会社LDMが無償で英、仏、西、独、伊、葡の6言語で作成し、昨年10月の国際貧困撲滅デー以降、世界各国で放映されている。この世界的なキャンペーンを知ったACと電通が協力して無償で日本語版を作成し、民放各社の協力を得て、日本での展開が実現するに至った。

 日本語版作成にあたっては、ACと電通のほか、ロナウド/ジダンと同じくUNDP親善大使を務める女優で作家の紺野美沙子さんがボランティアでナレーションに加わった。「このような形でUNDPの貧困撲滅にむけた活動を支援することができて、とても嬉しく思っています。テレビCMをご覧になった方々の1人でも多くの人たちにこの運動に関わっていただければ、と思います」と紺野さんは話している。

 現在、12億人が1日1ドル未満で生活することを余儀なくされており、飢餓、疾病、栄養不良が原因で毎日 3万人の子どもが命を落としている。また、HIV/AIDSウイルスの蔓延も多くの途上国で貧困者の拡大の一因となっている。これらの現状を受け、 2000年9月の国連ミレニアムサミットでは、189の加盟国と国連機関が2015年までに世界の貧困を半減させるという目標を含む8つの開発目標を採択した(Millennium Development Goals: MDGs)。コフィ・アナン国連事務総長がマーク・マロック・ブラウンUNDP総裁をキャンペーン・マネジャー兼スコア・キーパーに任命したのを受け、 UNDPでは世界132カ国に点在する常駐事務所をとおした開発支援プロジェクトの実施と並行して、主にドナー国にて人々の意識向上と参加を促すためのミレニアム・キャンペーンを展開している。UNDP東京事務所ではこの世界規模の運動の一環として今回の貧困撲滅キャンペーンを日本で推進している。

 UNDP貧困撲滅キャンペーンは4月から展開される。民放各社の協力を得て放映されるこのテレビCMを通して人々の参加を広く呼びかける一方、キャンペーンのウェブサイト<www.undp.or.jp>で貧困撲滅のために手を貸したい人々のために情報提供を行うという2本柱になっている。このサイトからは貧困の様々な側面に関する情報が得られるほか、具体的な協力支援に関するアドバイスも掲載されている。

以上


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