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バークレイズ銀行がアフリカで6万人に金融サービスを提供

2011年3月16日 ニューヨーク&ロンドン

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バークレイズ銀行は、ケニア、ガーナ、タンザニア、ウガンダにおいて約6万人の人々に金融サービスへのアクセスを提供することをビジネス行動要請(BCtA‐貧困削減のための民間セクターグローバルイニシアチブ)で宣言しました。

このバークレイズ銀行の宣言は、アフリカ、アジア、南米の11カ国でケア・インターナショナルとプラン・インターナショナルといったNGOと協力して貧困層に基礎的金融アクセスを提供して生活の改善を図ることを目的とした予算1000万ポンドの3年間プロジェクトであるBanking on Changeイニシアチブの一環として行われました。

「低所得層に銀行・金融アクセスを拡大することは、貧困層がお金を有効かつ効率的に管理して包括的な経済発展への新たな機会を生み出すことにつながります。80%の人々が銀行を利用していないアフリカにおいて、このイニシアチブは貧困層の金融システムへの参加と持続的発展への障壁を取り除く可能性があるものです。」とBCtAのプログラムマネージャーであるナタリー・アフリカは述べました。

Banking on Changeを通じて、バークレイズ銀行、ケア・インターナショナル、プラン・インターナショナルは、まず村落貯蓄組合などのコミュニティグループを通じて貧困層の金融システム参加を支援し、貧困コミュニティに対して口座管理のアドバイスやトレーニングを実施する予定です。

参加するメンバーは、利息のつく基金をつくり各々の資金を貯蓄し、その基金から借入します。また自分たちでローンの可能件数、金額、返済期日などを決定する仕組みです。この組合は通常銀行がない地域に、10〜30名のメンバーで組織されます。

このBCtAに宣言したプロジェクトを通じ、バークレイズ銀行はこれらの組合メンバー6万人のニーズに特別に合うような銀行口座を開設し、いずれは公的な金融セクターへの参加に移行できるよう支援します。

人々に追加的利息がつき預金最低限度額が設定されていない口座を提供することで、バークレイズ銀行は組合参加メンバーたちに預金のより安全で効率的な運用方法を指導しているのです。

「バークレイズ銀行にとって、Banking on Changeイニシアチブは単なる慈善活動ではなく、商業的ビジネス価値のある活動です。BCtAへの宣言を通じ、我々はケアやプランと協力して今後他国にも拡大できる強力なマイクロファイナンス(小規模金融)モデルを構築していきます。これは将来貧困層の人口も公的銀行システムに取り込んで拡大していくことにつながります。」とバークレイズ銀行のBanking on Change のプログラム・マネージャーであるチェン・ウォン氏は述べています。

2008年9月に開始されたBanking on Changeイニチアチブは、11カ国で5000の村落貯蓄組合の組織を支援し、99629人に貯蓄をメインにしたコミュニティ金融サービスへのアクセスを可能としています。

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