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日本の食品大手の味の素社が「ビジネス行動要請 (BCtA)」に参加し、ガーナにおける栄養改善を推進 【プレスリリース】

2013年9月12日

「KOKO Plus」を試食するガーナの子ども (C)味の素社

「KOKO Plus」を試食するガーナの子ども (C)味の素社


【ニューヨーク、東京】
味の素株式会社(以下、味の素社)は、ガーナにおける栄養改善を目指し、栄養と食品科学に関する専門知識を提供することにより、「ビジネス行動要請(Business Call to Action: BCtA)」に参加することを本日、表明しました。同社は、現在実施中のパイロット・プロジェクトを拡大し、2017年までに、およそ20万人の離乳期の子どもたちに栄養サプリメントを提供する計画です。

このプロジェクトは、同社の創業100周年記念事業として開始されました。Nevin Scrimshaw International Nutrition Foundationとガーナ大学を主なプロジェクトパートナーとして、「KOKO Plus」という栄養サプリメントを提供することにより、2017年までに、およそ20万人の生後6〜24か月の離乳期の子どもたちの栄養改善を目指します。

BCtAプログラムマネージャー代理のサバ・ソバーニは「ガーナにおける新たなソーシャルビジネスモデルとして、子どもたちの栄養を改善し、農村部の女性を雇用する味の素社の取り組みは、重要かつ有意義な試みであり、同社のBCtAへの参加を歓迎します」と述べています。

栄養不足は開発途上国では深刻な問題であり、とくに生後1000日間の栄養不足は発育阻害や遅延につながる可能性があります。

味の素社独自のタンパク質(アミノ酸)やミクロ栄養素などを添加したこのサプリメント「KOKO Plus」は、kokoと呼ばれるガーナの伝統的な離乳食の栄養を強化します。このサプリメントは、さまざまなコミュニティのネットワークと現地で雇用する女性を通じて販売され、現地雇用も促進します。「KOKO Plus」には、タンパク質(アミノ酸)栄養と食品科学において、長年、味の素グループが積み重ねてきた専門知識が生かされています。

同社は2017年までに、ガーナの生後6〜24か月の子どもたちのおよそ20パーセントに「KOKO Plus」を提供することを計画しています。

また、ガーナで原料を調達・加工することによって、農民を支援し、現地雇用を創出するとともに、現地の食品生産チェーンも確立します。同社はまた、およそ2000人の女性販売員を雇用することで、農村地域の女性たちに、所得を得る機会を創出します。

味の素株式会社の伊藤雅俊 取締役社長は「世界の栄養改善への貢献は、味の素グループの重要な使命のひとつです。当社の取り組みを拡大することによって、ガーナにおける栄養改善と、健康的で生産性の高い生活を送る権利がある子どもと母親を支援することができれば光栄です。BCtAに参加することによって、より広範な連携を実現することによって、私たちの貢献と取り組みをさらに促進できるものと期待しています」と述べています。

味の素社のこのインクルーシブビジネスの取り組みは、JICA(国際協力機構)、USAID(米国国際開発庁)、GAIN(Global Alliance for Improved Nutrition)、そして、NGOのCARE、プランなどとの戦略的な連携に基づいて実現しています。同社はまた、この栄養サプリメントを、妊婦と授乳中の母親ならびに就学年齢の子どもにも提供することを計画しており、GIZ(ドイツ国際開発公社)やWFP(国連世界食糧計画)などの新しいパートナーと協力して商品を開発し、近いうちに提供開始することを計画しています。

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ビジネス行動要請(Business Call to Action: BCtA)は、民間企業が、商業的な成功と持続可能な開発を両立する革新的なビジネスモデルを構築することを支援する世界的なイニシアティブ(取り組み)です。オーストラリア国際開発機関(AusAID)、オランダ外務省、スウェーデン国際開発協力庁、イギリス国際開発局(DFID)、アメリカ合衆国国際開発庁(USAID)、国連開発計画(UNDP)、国連グローバル・コンパクト、クリントン・グローバル・イニシアティブ、国際ビジネス・リーダーズ・フォーラムの協力によって推進され、ミレニアム開発目標(MDGs)の達成を促進することを目的としています。BCtA企業は年1回、その取り組みに関する進捗状況を報告することになっています。ツイッター: @bctainitiative

味の素株式会社は、1909年に設立され、世界26か国で事業を展開している、高品質な調味料、加工食品、飲料、アミノ酸、医薬品、特殊化学品の世界的なメーカーです。何十年にもわたり、アミノ酸技術を幅広く応用して、食文化と人間の健康に貢献してきました。今日は、食資源の改善、人間の健康、地球の持続可能性に向けたソリューションの提供を強化しています。 www.ajinomoto.com

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