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インドの環境企業がガーナで25,000人の雇用創出、クリーンエネルギーを促進

2011年2月24日 ニューヨーク、アクラ、ニューデリー

インドの持続可能エネルギー関連企業のAbellon Clean Energy社は、今後5年間でガーナに25,000人の雇用を創出し、10万世帯に電力を供給する安価なクリーンエネルギー事業を開始すると発表しました。
この発表は、企業によるコアビジネスを通じた貧困削減を支援するグローバルイニシアチブである「ビジネス行動要請(BCtA)」において行われ、2015年までに100万トンの二酸化炭素排出削減も期待されています。
BCtAのプログラムマネージャーであるNatalie Africa氏は、Abellon社の活動は、民間セクターが持続可能な戦略を取り入れて貧困と気候変動というグローバルな問題に対していかに取り組むことができるのかを具体的かつ効果的に示す例であると述べました。
Abellon社はこの活動を通じ、10,000ヘクタールの荒地を農業地に転換し、灌漑が不必要で基本的に食用ではない植物‐竹、パルマローザ(ハーブ)、スイートコーンなどを栽培する予定です。約21,000人の農民が雇用されてこれらの植物栽培の支援とトレーニングを受け、Abellon社がこれら栽培された植物を買い取って精製工場でバイオ燃料へと加工します。さらに今後設立予定の中規模バイオ工場でクリーンエネルギーに転換されます。この工場では2015年までに10万世帯の電力需要に販売対応できるクリーンエネルギーを生産することが期待されています。さらに生産過程に必要な技術者等4,000人の労働者が雇用される予定です。
「私たちはクリーンエネルギーと低炭素経済プロセスの領域でガーナと協力します。私たちの目的は、国家の経済とエネルギー発展に寄与し、コミュニティに真の発展インパクトをもたらすような包括的で持続的なエネルギー生産アプローチを行うことです」とAbellon社のマネージング・ディレクター、Aditya Handa氏は述べています。
Abellon社の活動は、低炭素転換技術の活用により穀物のバイオマス廃棄物を燃料、そしてエネルギーに変えるもので、食料、飼料、燃料をめぐる対立回避の理念に基づいています。これは、エネルギー源を増加・多様化して全エネルギー供給の10%をクリーンエネルギーにするというガーナーの国家エネルギー計画にも貢献するものです。

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