南南協力
「南南協力(South-South Cooperation)」とは、開発途上国同士が、政治、経済、社会、環境、技術などの分野において、相互に協力するための枠組みであり、二国間あるいは多国間で行われます。
南南協力の中には、「技術協力(TCDC:Technical Cooperation among Developing Countries)」と「経済協力(ECDC:Economic Cooperation among Developing Countries)」の双方が含まれ、TCDCは、途上国同士が自助自立の精神に基づいて、人間開発に取り組む技術協力のことを意味しています。また、ECDCは主としてマクロ経済、貿易、投資分野に関する途上国同士の協力を指しています。
最近では、南南貿易や南南間の民間直接投資(FDI)の活性化、地域統合への動き、技術移転など様々な形での交流が見られ、南南協力の進展が見られます。
ドナーや国際機関は、途上国間の協力を支援しており、これは「三角協力(Triangular Cooperation)」と呼ばれています。
南南協力のメリットは、援助資源の拡大や、地域協力の活性化、途上国のオーナーシップの増大、また歴史的・文化的背景の類似した国同士の協力ならではの効率性の高さ、途上国の能力開発への貢献、持続的開発への貢献など、多岐に渡ります。
UNDP南南協力スペシャルユニット(SU/SSC:Special Unit for South-South Cooperation)
南南協力スペシャルユニットは、国連総会の決定に基づき1978年にUNDP内に設立されました。開発のための南南協力および三角協力を、グローバルに、そして国連システムのもとで促進、調整、支援することを目的としています。
南南協力スペシャルユニットは、以下のような役割を担っています。
- プロモーターおよびホストとして:南南協力に関する国連総会やハイレベル委員会、また関連する政府間機関が、南南協力に関する情報に基づいた決定ができるよう支援。また、年1回南南開発エキスポを主催し、途上国間の開発経験の共有を促進。
- ファシリテーターおよび仲介役として:南南協力実施のための能力向上を促進すべく、開発パートナーが途上国の開発知識、経験、専門、技術的解決策を特定し、作り出し、広められるよう支援を行う。そのための一つのツールとして、「南南開発アカデミー」を実施。南南開発アカデミーでは、開発パートナーが開発のための解決策を特定し、文書化、カタログ化を行い、相互に学びあい、ネットワーク作りのできる場を提供し、調査研究のサポートを行う。
- イノベーターおよび協力者として:パートナーが南南間の開発知識、経験、専門、技術の交換を行えるような革新的なメカニズムを開発。例えば、「南南資産・技術エクスチェンジ」では、パートナーが、食糧安全保障や公衆衛生、安全で再生可能なエネルギー、気候変動などの主要分野における、知識や技術の途上国間における交流を実施あるいは支援することができ、またその他の人間開発イニシアティブに投資をすることができるプラットフォームを構築。
その他に、以下のような活動を行っています。
- 南南協力に関するハイレベル委員会の事務局として、ハイレベル委員会や総会に提出するためのレポートを作成。
- 毎年12月19日の国連南南協力デーを主催。
- 各基金の運営の実施。国連南南協力基金やG-77と共同で行うペレス・ゲレロ信託基金、IBSA基金(インド、ブラジル、南アフリカ共和国でつくられた貧困と飢餓撲滅のための基金)など。
- UNDPや日本、中国などパートナーの資金援助のもと、プログラムを実施。
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