TICAD IV開催に向けて

2008年1月25日 ニューヨーク(米国)

第4回アフリカ開発会議 (TICAD IV)は、5月28日から30日の日程で横浜市において開催されます。

TICAD IVは、「元気なアフリカを目指して:希望と機会の大陸」をテーマに掲げ、成長の加速化、平和の定着、ミレニアム開発目標 (MDGs) の達成を含む「人間の安全保障」の確立、環境・気候変動問題への対処、といった重点分野を議題として取り上げます。

TICAD IV は、2008年におけるアフリカ開発に関する最も重要な会議のひとつに数えられます。その成果は、2008年7月7日から9日まで日本で開催されるG8北海道洞爺湖サミットに反映されることでしょう。TICAD IVにおいては、医学研究・医療活動分野における卓越した業績を讃えるために2006 年に創設された「野口英世アフリカ賞」の、第一回授賞式も執り行われます。日本人の著名な研究者である野口英世博士は、黄熱病の研究に尽くし、およそ80年前にガーナでその生涯を閉じました。

TICAD IVの開催に向けて、アフリカ諸国指導者、アフリカ連合 (AU) 、NEPAD、アフリカの地域諸機関、TICAD共催者、主要な国際および地域諸機関、先進諸国パートナー、アジアその他開発途上諸国、ならびに市民社会団体や非政府組織や民間セクターとの協議を含め、広範にわたる会合や会議を中心に、準備が進められています。2007年10月30、31日にはザンビアのルサカで東・南部アフリカ諸国のための地域準備会合が、2007年11月21、22日にはチュニジアのチュニスで北・西部及び中央アフリカ諸国のための地域準備会合が開かれました。2008年3月20、21日には、ガボンのリーブルビルで閣僚級準備会合が開かれました。こうした会議を通じて、2008年5月の横浜における本会議開催に向けた機運が高まっています。

TICADプロセスは、過去15年間、アフリカの開発に対する国際社会の関心を集めることに大きく貢献し、 革新的な活動のうねりを巻き起こしてきました。

以上
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