タンザニアで第四回アフリカ・アジア・ビジネス・フォーラム開催へ

2006年12月11日ニューヨーク (米国)

アフリカ開発会議(TICAD)は、第4回アフリカ・アジア・ビジネス・フォーラム(AABF IV)を2007年2月12日から14日まで、タンザニアのダル・エス・サラーム (ケンピンスキー・ホテル) において開催することを発表しました。3日間にわたって開催され、事前審査を通過したアフリカおよびアジア地域の企業に直接商談の場を提供する同会議には、300社の企業関係者が参加し、両地域間のビジネス機会を最大限に活用することが期待されます。

「AABF IVに参加することで、生まれ育ったアフリカの地を離れて生活をする女性経営者、若手経営者、起業家を含む小規模企業が、現金投資と貿易関連の具体的商談の機会を得ることができます」と、ボウナ・セマウ・ディオフUNDPアフリカ局アフリカ開発会議 (TICAD) 部長/アフリカ局長 (国連事務次長補) 上級顧問は語りました。そして「これは単なる交流会や親善活動ではありません。アジアとアフリカ大陸を結ぶ織物や農業など共通の産業を通じてお金を儲け、持続的なパートナーシップを築くのです」と続けました。

AABF IV と同時に、UNDP南南協力部によって開催される中小企業 (SMEs) の資金調達に関するシンポジウムにいては、SME向けの貸し付けスキームに関する専門サービスも提供されます。参加希望の企業は、自分の国のAABF IV窓口を通じて申し込み、その後審査が行われることになります。申込みを企業については、審査後、提出された事業概要とプロジェクト提案書を踏まえ、パートナー候補との調整が行われます。

2004年11月に東京で開催されたTICADアジア・アフリカ貿易投資会議 (TICAD- Asia-Africa Trade and Investment Conference : AATIC) のフォローアップ行事の一つであるAABF IVは、アフリカへの投資促進とアジアとアフリカ両地域間の貿易拡大を目的に開催されます。TICAD の共催者である世界銀行の統計によると、アフリカの対アジア輸出は、依然少ないながらも、過去12年間に目覚しく成長してきました。アフリカの輸出収入額の合計は推定で年間1,340億米ドル (2001-2003年平均) 、その15%がアジア向けです。

アジア向けの輸出額は年率約10%の成長を続けていますが、これはEU向けあるいは米国向け輸出額の増加率に比べても高く、またアジアの開発途上各国も、アフリカからの輸入額を大幅に伸ばしています。実際、アジアにおいては、アフリカからの輸入総額は他の地域からの輸入額を大きく上回っています。特に、中国やインドをはじめとするアジアの経済大国は、アフリカからの輸入量を大幅に増加させています。

AABF VI主催者は、農業、食品加工、織物、製薬、健康製品、家具、機械、建設、運輸、観光、環境、エネルギー、鉱業の分野のアジア及びアフリカ企業の多くが参加すると期待しています。またAABF IVには、海外でビジネスを展開するアフリカ出身者に、アフリカでの事業展開の機会を提供するという役割も期待されています。参加希望の企業は、インターネットを通じて直接申し込むことができます。3日間にわたって開催されるフォーラムには、女性起業家、AABFシリーズで初めて参加し、アフリカ製品の日本市場への紹介を目指す日本企業、アフリカにおける成長可能な投資機会を求める日本企業が招待されました。

TICAD IIとTICAD IIIの間にも2つのAABF会合が開かれました。1999年、マレーシアのクアラルンプールで開催された第一回目のAABFには、アフリカ・アジア地域から230人もの企業家の申込みがありました。2001年に南アフリカのダーバンで開催されたAABF IIには、ほぼ同数のアジアとアフリカ企業関係者が参加しました。2004年にセネガルのダカールで開催されたAABF IIIには、アフリカ14カ国から121人、アジア6カ国から26人の参加者を集めました。

以上
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