アジア・アフリカ間の貿易投資をテーマとしたTICADパブリック・フォーラムおよびテレビ討論について

2005年11月28日 ニューヨーク(米国)

アフリカ開発会議(TICAD)の共催者および多国間機関の代表者等は、パリで開催されるパブリック・フォーラムとテレビ討論に参加し、アジア及びアフリカの企業経営者と共に、両地域の貿易と投資拡大の可能性について討議を行います。

「多面的な性格を有するこのイベントが、今の時期に開催されるということに大きな意義があります」とボウナ・セマウ・ディオフUNDPアフリカ局アフリカ開発会議(TICAD)部長/アフリカ局長(国連事務次長補)上級顧問は語りました。「G8グレンイーグルズ・サミットでは、先進国首脳によって貿易自由化を含む一連のグローバルな課題に対して行動を起こすことが合意されたばかりであり、また国際社会が注目する世界貿易機関(WTO)閣僚会議の香港における開催を控えています。」

数カ月の準備期間を経て開催される2日間のパブリック・フォーラムでは、アジアとアフリカの間の貿易、投資、協力について検討し、アフリカの一般の人々にTICADイニシアティブへの理解を深めてもらうための方策について議論を行います。主催は、UNDPアフリカ局TICAD部とパリを拠点とするシンクタンクであるクラブ・ミレニアムです。クラブ・ミレニアムはアフリカ開発に関する研究機関であり、国際ニュース雑誌「アフリカ・インターナショナル」を通じてその活動を発表しています。

TICADイニシアティブは1993年に開始され、アフリカの開発を推進する重要な国際的フレームワークへと進化しました。アジア・アフリカ間の貿易は、アジア全体の貿易額に占める割合はまだ小さいものの、著しい伸びを示しています。

TICAD共催者である世界銀行の統計によると、アフリカの対アジア輸出は、依然少ないながらも、過去12年間で急速な成長を遂げてきました。アフリカの輸出収入額は推定年間1,340億米ドル(2001-2003年平均)であり、そのうち対アジア輸出による収入は15%を占めています。アジアへの輸出額は年率約10%の勢いで増加しており、同期間における対EU・対米の増加率に比べても高い伸びを示しています。

本パブリック・フォーラムでは、UNDPアフリカ局TICAD部長に加え、講師にアニセット・ドログエレ西アフリカ諸国中央銀行総裁、マリー・ゴセット駐ベルギーコートジボワール大使兼アフリカ・カリブ太平洋諸国連合(ACP)・欧州連合(EU)大使、平林博在フランス日本国特命全権大使、マギー・キゴジ ウガンダ投資庁長官、エルソン・Ng K GMGグローバルLtd社長(シンガポール)、アリエゼッタ・オウエドラオゴTanz Aliz 社長件CEO(ブルキナファソ)、エリザベス・タンクー アフリカ連合(AU)貿易・産業委員、バマンガ・トゥクルNEPADビジネス・グループ議長、卜部敏直在フランス日本国大使館公使を迎えます。本イベントは、過去12年にわたり、平和の定着、人間中心の開発、経済成長を通じた貧困削減の革新的なプログラムのうねりを巻き起こしてきたTICADイニシアティブの幅広い浸透・普及に向けた極めて重要な一歩となることでしょう。

以上
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