TICAD IIIの議題決定

2003年9月15日

第3回アフリカ開発会議(TICAD III)の開催を目前に控え、アフリカの重要な開発課題に取り組むための議題が固まりました。TICAD IIIは9月29日 (月) から3日間にわたり、東京で開催されます。

TICAD IIIには、全アフリカ諸国 (53ヵ国) から20名の国家元首とその代表団のほか、アジアを中心とした援助諸国 (38ヵ国) からの代表の出席が予定されています。これは、10年前に第1回アフリカ開発会議(TICAD I)が開催されて以来、TICADプロセスが南南協力、特にアジア・アフリカ協力の推進に尽力してきた証となっています。会議にはさらに、32の国際機関、15のアフリカの地域機関も出席する予定です。

TICAD IIIは小泉総理の基調講演で開幕し、続く第1セッションでは、1993年のTICAD I以降、10年間におけるアフリカでのTICADプロセスの評価が行われます。この日の最後には「TICAD10周年宣言」の草案が提出されます。

TICAD IIIの中心議題は、「アフリカ開発のための新パートナーシップ (NEPAD) 」です。第1日目の第2セッションでは主に、NEPADの掲げる目的の完全な具体化や国際社会による最善の貢献方法について話し合われます。
 第2日目には、平和の定着、人的資源開発 (キャパシティ・ビルディング) 、人間中心の開発、インフラストラクチャー、農業開発、民間セクター開発、国際社会によるパートナーシップの拡大といったアフリカ開発の優先課題を集中的に討議する特別セッションが組まれています。

最終日の第3日目では、第2日目特別セッションの共同議長から報告が行われ、「TICAD10周年宣言」草案の採択をもって会議は閉幕します。この宣言では、今後のアフリカ開発の協力に向けたすべてのTICAD関係国・機関のコミットメントが表明され、相互尊重と信頼が確認されるとともに、開発プロセスにおけるアフリカのオーナーシップ (自助努力) への支援が約束されます。

以上
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