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UNDPの人間開発報告書アドバイザリー・パネルに田中明彦JICA理事長が就任

2012年5月17日

田中明彦JICA理事長

田中明彦JICA理事長


国際協力機構(JICA)理事長の田中明彦氏が、国連開発計画(UNDP)の人間開発報告書(Human Development Report: HDR)のアドバイザリー・パネルのメンバーに就任しましたのでお知らせいたします。

UNDPの委託に基づき独立して制作・編集される人間開発報告書は、人間中心の開発を普及・推進することを目的に1990年に創刊されて以来、革新的な分析手法や開発思想を提唱しており、世界中の人々に大きな影響を与えています。

世界の著名な学者や政治家、開発専門家から構成されるHDRアドバイザリー・パネルは、人間開発報告書室の制作チームに対し、戦略的な指針を示すとともに、報告書への専門的な助言を行うことになっています。田中理事長は日本から唯一のメンバーとして、HDR 2012「Global South: Human Progress in a Diverse World(邦題未定)」およびHDR 2013(2015年以降の開発目標を取り上げる予定)の制作よりご協力いただく予定です。

UNDPとJICAは国内外で援助協調を図っており、これまでに様々な事業を協力して実施しています。今年3月には、UNDPとJICA研究所が共催者となり、これからの人間開発報告書のテーマと方向性を議論する「東アジアコンサルテーション・ミーティング」が東京で初めて開催され、東アジア地域から集まった専門家が活発な議論を展開しました。

田中明彦理事長は、東京大学教授・副学長などを経て、2012年4月1日にJICA理事長に就任されました。今般の人間開発報告書アドバイザリー・パネル・メンバーへの就任により、UNDPとJICAの協力関係がさらに強化されることが期待されます。