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パキスタン―2010年の洪水からの持続可能な復興を支援する

ニアト・ザリーン(Niat Zareen)さんと家族は、2010年にパキスタンで発生した大洪水で家を失いました。UNDPの支援で、彼女や他の何千もの家族が仮設キャンプを出て、受益者自身の手で建てた災害に強い家に移り住みました。

ニアト・ザリーン(Niat Zareen)さんと家族は、2010年にパキスタンで発生した大洪水で家を失いました。UNDPの支援で、彼女や他の何千もの家族が仮設キャンプを出て、受益者自身の手で建てた災害に強い家に移り住みました。


2010年の7月から9月にかけてパキスタンで発生した大洪水は、国土の5分の1に暮らす1800万人に被害を与え、記録に残っている中で最悪の洪水となりました。南パキスタンの一部は、何か月もの間冠水しました。

長年にわたりパキスタンで活動を続けてきたUNDPは、さまざまなパートナーからの財政支援とともに、最も被害の大きかった地域のコミュニティが生活再建を始めるための助けとなる早期復興プログラムを直ちに立ち上げ、同時に危機における緊急的ニーズに応える政府機関の取り組みを支援しました。

洪水発生直後、UNDPは、危機・復興の専門家や運営・支援スタッフを含む31人の追加人員を世界各地から直ちに出動させました。さらに危機予防と復興信託基金から470万米ドルを拠出し、これによりUNDPのパキスタン事務所は復興戦略を策定し、緊急復旧活動を開始し、新たに8000万米ドルの資金を調達することができました。

20万人以上が、復興の初期段階を支援するためのUNDPプロジェクトから直接恩恵を受けています

例えばパンジャブ州では、UNDPは、洪水によって土地や農機具が破壊された小規模農家に対し、種と肥料を提供しました。その結果、受益者たちは、7000エーカーの土地を再び耕作することができました。さらに同州南部の多くの農民が、UNDPを通じた現金報酬・雇用イニシアティブに参加しています。このイニシアティブは、損壊した農村と地元の市場とを結ぶ道路を修復するためのプロジェクトの一環です。

さらにパンジャブ州南部では、1000人を超える女性がUNDPのプロジェクトのもとで協力し、公共の建物、田畑、民家の瓦礫を除去しました。彼女たちは50日間の作業で176米ドルを受け取り、多くの女性はその収入を小規模ビジネスの立ち上げ資金として活用しています。

こうした地域のすべてで、何百もの人々が、UNDPの移動施設によるサービスを利用しています。この施設では、支援請求のための第一段階で必要となる身分証明書やその他の書類の発行と更新をします。今後もUNDPは、中央・地方レベルでパキスタン政府と協力するとともに、最も被害の大きい28地区のNGOパートナーと力を合わせ、地方における早期復興イニシアティブを支援していきます。