活動内容の詳細
ペルーの破壊された村落から逃れてきた家のない女性やベトナムのエビ養殖場経営者にとって、UNDPのような132カ国に常駐事務所を持つ組織は必要なのでしょうか。ブルキナファソの農民やインド・ラジャスタン州の靴屋が、UNDPのような国際的な知識を集積した組織とどのようなかかわりを持つというのでしょうか。
過去半世紀で世界はかつてないほど急激な変化を遂げました。日々、目新しいものが市場に登場しています。しかしお金やノウハウがなければそれを買うことも使うこともできません。国連開発計画は50年近くにわたって170カ国以上の国の政府や人々と協力し、現地で必要とされているノウハウの洗い出しや、現地の人々が持っている知識の共有に務めてきました。
- 世界に広がるUNDP:UNDPでは、様々な国から集まったスタッフが、様々な国で活動を展開しています。こうして集まった様々な文化の優れた部分を結集して、UNDPは人権への啓蒙啓発活動や現実に直面している問題の分析をはじめ、人々が実効性ある解決策を見つけるために支援を行っています。
- 地域に根ざしたUNDP:いかなる状況でも、UNDPは途上国の現場で活動を展開しており、なかには40年近くの活動歴を持つ常駐事務所もあります。その間、駐在スタッフは現地のさまざまな出来事、たとえば、民主政治の進展に押されて後退していった独裁政治、経済のグローバリゼーションがもたらした衝撃と成功、大洪水や巨大ハリケーンの被害などを目撃してきました。
- 橋渡し役を果たすUNDP:UNDPの知識ネットワークは、ベストプラクティス(優れた実践事例)を必要としている人々に届けます。これは、ある国で学んだことを他の国にも紹介できる導入することができるためです。またUNDPは地球規模レベルから地域レベルへの連携を推し進め、環境、貧困、女性の権利等に関するグローバルな合意事項を各国が行動に移せるよう、国内計画の具現化に協力しています。
- 中立なUNDP:UNDPは援助に「ひも」を付けません。UNDPは各国政府にとって、逼迫した状況で頼ることのできる固い絆で結ばれた友人と言えます。微妙で難しい問題への対処を手助けしてくれる信頼のおける友人であり、また経済的・社会的な決断を迫られたとき、率直な質問を投げかけることのできる親友でもあります。
- 人材豊富なUNDP:UNDPのスタッフは、難題の解決法をどこに求めたらよいか知っています。ノウハウは国連ファミリーのほかUNDPのネットワークのあらゆるところにあるはずです。
- パートナーと連携するUNDP:貧困問題はUNDPだけで対処できる問題ではありません。UNDPは戦略的な連携を築き、さまざまな人々の知識や経験、専門能力を活用しています。こうして、貧困に立ち向かう世界的な連携を通じて、UNDPが支出する資金はその何倍もの効果を上げています。
世界には実に多様な国々が存在します。しかし、それらの国々が意外にも類似の問題を抱えていることが多いのも事実です。バングラデシュで成功したことがボリビアでもうまくいく可能性があります。知識やノウハウを共有し、現地の実情に合わせて適用していくことが可能ならば、なぜわざわざ一からやり直す必要があるでしょうか。収入を2倍に増やしたブルキナファソの農民、借金漬けの生活に終止符を打ったインド・ラジャスタン州の靴屋、エビ養殖場を経営するベトナム人、家の屋根を新しく葺き替えたペルーの村人。こうした人々に話を聞けばよいのです。
貧しい人々は力を与えられれば、自ら解決方法を編み出し、貧困問題はおのずと解消していきます。
Link to the site: www.undp.org
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